【家族の遺言書を作成した話13】遺言書の作成から1年が経ち

家族の遺言書を作成した話

家族の遺言書を作成した話

小心者のyukky777です。今日で家族の遺言書の作成をした話は終了したいと思います。

アラナイ(Around Ninety アラウンドナインティーン)の我が家のおばあちゃんの公正証書遺言を作成してちょうど1年となります。四捨五入すると90歳になるおばあちゃんです。この1年間、認知能力の低下が見られる様になってきました。

買い物に一緒に行って自分で選んで買ってきたもののことを忘れる、昔の同じ話を何度も繰り返す、約束した日時を覚えていられない、といった認知症を疑う状況が出てきました。

遺言書を作成する前も、年齢なりの物忘れの傾向は見られましたが、遺言書を作成してから症状が進行しているように感じられます。

ちょっとおかしいと思うことが増えたので、しばらく前にかかりつけのクリニックで簡単な物忘れテストをしてもらったところ、認知症の疑いありと出ました。専門医の診断を受けていないので、認知症と確定したわけではありませんが、以前よりもその傾向は強まっていると思われます。

もしも、まだ遺言書を作成していなかったら、認知症の傾向が出てきた今から遺言書を作成しても、効力を認めれらるかどうかは怪しいかもしれません。

遺言書の作成には、被相続人の意思能力が最も重要視されます。認知症で意思決定力に欠けた状態では、法的に正しい書式で作成した遺言書であっても、その有効性に疑問符が付いてしまいます。場合によっては、遺言書の効力そのものが無効とされてしまうこともあるようです。

認知症になってしまったら、薬や脳トレで進行を遅らせることはできても、進行を止めることはできません。認知症の傾向がはっきりと見られる前に、遺言書を作成できて本当に良かったと思います。

相続に不安のある方で、遺言書の作成を迷っているようなら、できるだけ早めに進めておくことをおすすめします。

これで、家族の遺言書を作成した話は完了します。


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